App Service の最小 TLS バージョン設定の確認

アプリと SCM エンドポイントの最小 TLS バージョンをサービス方針に合わせて管理してください。

説明

最小 TLS バージョンが低いと、古いプロトコルのクライアントも接続できます。新しい App Service アプリの既定値は TLS 1.2 であり、省略だけで古い TLS が許可されるとは限りません。TLS 1.3 にも対応しているため、互換性とセキュリティ方針に合わせて基準を決めてください。

想定される影響

  • 古い TLS を許可すると、組織の暗号化要件を満たせない場合があります。
  • 互換性を確認せずに最小バージョンを上げると、既存クライアントが接続できなくなる場合があります。

対処方法

アプリと SCM エンドポイントに TLS 1.2 以上を要求し、互換性を確認したうえで TLS 1.3 を検討してください。現在のリソースでは minimum_tls_version と scm_minimum_tls_version を確認し、実際の接続を試験してください。従来のリソースでは対応するバージョンのフィールドを使ってください。

例

最初は AzureRM 3.x の従来のリソース、変更後は現在の Linux Web App の抜粋です。App Service の TLS 1.0・1.1 は 2027 年 5 月 31 日にサポート終了予定です。変更後の例には実際の Linux サービスプラン ID を指定してください。

変更前

hcl
resource "azurerm_app_service" "example" {
  name                = "example-app-service"
  location            = azurerm_resource_group.example.location
  resource_group_name = azurerm_resource_group.example.name
  app_service_plan_id = azurerm_app_service_plan.example.id

  site_config {
    dotnet_framework_version = "v4.0"
    scm_type                 = "LocalGit"
    min_tls_version          = "1.0"
  }
}

変更後

hcl
resource "azurerm_linux_web_app" "example" {
  name                = "example-app-service"
  location            = azurerm_resource_group.example.location
  resource_group_name = azurerm_resource_group.example.name
  service_plan_id     = var.service_plan_id

  site_config {
    minimum_tls_version = "1.3"
  }
}

変更後はアプリの最小バージョンを TLS 1.3 にします。リソースタイプの変更には別途移行計画が必要であり、SCM エンドポイントの TLS 設定はこの抜粋には含まれていません。

参考資料