MariaDB ワークロードのリージョン災害復旧の準備

復旧要件に合わせ、geo 冗長バックアップとサポートされる移行先を準備してください。

説明

単一リージョンだけに依存するバックアップでは、リージョン障害時の復旧手段が限られる場合があります。geo 冗長バックアップは災害復旧の手段であり、即時のフェールオーバーや高可用性を保証しません。Azure Database for MariaDB は 2025 年 9 月 19 日に廃止されました。

想定される影響

  • リージョン障害時に必要な時点へ復旧できない、または復旧が長引く場合があります。
  • 廃止されたサービスに依存すると、サポートされる復旧・運用方法を維持しにくくなります。

対処方法

アプリケーションの互換性を確認し、MySQL Flexible Server などのサポートされるサービスに移行してください。リージョン災害復旧が必要なら、対応するリージョンで作成時に geo_redundant_backup_enabled = true を設定し、保持期間と復旧手順を試験してください。AzureRM 5.6.0 の MySQL Flexible Server では、この設定の変更にサーバーの置き換えが必要なため、データ移行と停止時間を計画してください。

例

変更前は廃止された MariaDB サービスの過去の設定例です。変更後は互換性を確認した MySQL Flexible Server 移行先のバックアップ設定の抜粋で、認証、容量、プライベート接続は別途構成する必要があります。リソースの種類を変えるだけでデータが移行されるわけではありません。

変更前

hcl
resource "azurerm_mariadb_server" "example" {
  name                = "example-mariadb-server"
  location            = azurerm_resource_group.example.location
  resource_group_name = azurerm_resource_group.example.name

  backup_retention_days        = 7
  geo_redundant_backup_enabled = false
  public_network_access_enabled = false
  ssl_enforcement_enabled      = true
}

変更後

hcl
resource "azurerm_mysql_flexible_server" "example" {
  name                = "example-mariadb-server"
  location            = azurerm_resource_group.example.location
  resource_group_name = azurerm_resource_group.example.name

  backup_retention_days        = 7
  geo_redundant_backup_enabled = true
  public_network_access       = "Disabled"
}

変更後は geo 冗長バックアップを指定し、パブリックネットワークアクセスを無効にします。対象リージョンでの対応を確認し、実際の復元テストで許容データ損失と復旧時間を検証してください。

参考資料